★本日2度目の更新です(^^)★-----------------------------------------------------
「お嬢さん、受験勉強いいかげんに始めねぇとヤバイっすよ。
いくらエスカレーター式の学校だからって、社会に出てから苦労すんのは自分なんだから!」
と執事の恋次が言いました。
はねっかえりのお嬢様はすぐに反撃開始!
でも、恋次に言われるまでもなく本当は分かっているんです。
ちゃんと勉強して知識と教養を身につけなきゃいけないって。
いつまでもワガママな子供ではいられないんだって。
恋次のいるこの屋敷で、お嬢様と執事ではいられないって・・・
初めて出会ったその時から、上から目線のお嬢様では、
今さら「恋する女の子」にはなれなくて。
恋次の事を想うだけで、涙ぐんでしまうくらい好きなのに・・・
「私に必要なのは、可愛くてキレイでお洒落でゴージャスなルックスだ!!
どんなに頭が良くとも、この世は見た目が勝負なのだぞ!?」
お嬢様がどんな馬鹿げた事を言っても、恋次はいつもきちんと返答してくれるのです。
言葉は悪いけど・・・
そう、大きなお屋敷の執事とは思えない、くだけた口調で話す恋次。
いつの頃からか、二人きりの時だけ聞けるようになった恋次の「素」の言葉。
「なんなのだその言葉使いは!お嬢様の私にふさわしくないから今すぐやめるように!!」
恋次の親しげな態度が嬉しいなんて、ホントの気持ちは口が裂けても言えないお嬢様。
そしてこの頃から
「きっと恋次も私の事を・・・」
と自惚れだけど確信に満ちた思いが、お嬢様の心を支配していました。
さて、「この世は見た目が勝負なのだぞ!?」
のお嬢様の言葉を聞いた恋次がたしなめるような表情になり、その唇がお小言を発しようと開かれかけた時、
「それに大学を卒業したらすぐにどこかの資産家に嫁ぐのだ。
私が社会に出ることなど一生ないわ!!」
言ってしまったその瞬間から、お嬢様の心には後悔の嵐が吹き荒れました。
でも、一度発した言葉を取り消すことは出来ません。
不可能だし、お嬢様としてのプライドが許さないのです。
とはいえ、お嬢様の(物理的にも)小さな胸は、不安でいっぱい。
「どこかの誰かと結婚」なんてしたくない。
お嬢様の望みは、「ずっと恋次のそばにいる事」なのですから。
自分の不用意な言葉を彼がどう受け止めたか不安で一杯の目で、お嬢様は恋次の顔を見上げました。
背の高い恋次より、40㎝以上も低い場所から。
「結婚? ガキのくせに、なに寝ぼけたこと言ってんだ!
んな事しゃべってる暇があったら、英単語の一つでも覚えやがれっ!!」
いつものように執事らしからぬ態度と口調で、
恋次が自分の言葉を一蹴してくれるのを待ちながら・・・
※クリックで拡大&カラーver.の某所へ飛びます突然すみませんっ
久しぶりの『BLEACH』SS。
一応「恋ルキ」パラレルです。
タイトルの『どうか私に愛をください』を打ちながら
「こんなタイトルの歌があったなぁ」と思い探してみたら・・・ありました!!
『少しは私に愛をください』 作詞作曲歌:小椋佳▲1番:来生たかお、2番:井上陽水、3番:小椋佳と豪華メンバーで歌っています
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ありがとうございました!!m(_ _)m
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