「お兄さん、妹さんを僕に下さい」
「なん・・・だと!」
ルキア誇りのために!白哉vs恋次・・・タイトルだけ見たら、こんな話だと思いません?
では、襟を正して感想です。
今回は、バトルシーンのみ でお送りします。
思い出して下さい、219話「檜佐木始解!その名は・・・」を。
絵の美しさといい、フィンドール・キャリアスとのバトルシーンのカメラワーク、空気の揺れまで感じさせる技術で、BLEACHファンを魅了しました。
檜佐木の足元のちょっとした動きで状況を表し、爆煙や壊れた建築物を上手く使った演出に感動しました。
TVで放送してしまってもったいないような、映画並みの素晴らしい回でしたね。
そして、その高いレベルを保ち続けている最近のBLEACH。
「アーサー王」のアーサー、ランスロット、トリスタン。
「三銃士」のダルタニアン、アラミス。
上杉景虎(うえすぎ かげとら)、佐々木小次郎、十三代目石川五右ェ門。
古今東西の美剣士達の戦いはかくいうものか・・・という華やかで派手な戦いの、今回のBLEACH。
第1のバトルは白哉vs袖白雪。贔屓して見ているのかもしれないけど、必死な袖白雪に対して、白哉はあくまで冷静だった気がします。
氷柱がどんどん出来たり、地表と水平な氷柱が自らの重みで崩れたり、ポケモンの葉っぱカッターみたいに鋭い氷の欠片で攻撃したり。
顔に似合わず袖白雪の攻撃は強烈だったけど・・・こんなところで負ける兄様じゃありません!
ところで今日の兄様、小栗旬に似てませんか?
この後、白哉の執務室が描かれたわけですが・・・調度品がそぐわないでしょう白哉と。
シンプルでも上品で高品質な物を想像していたのに。
なにこれ!校長室の椅子より貧相!
ここに白哉が座るわけない!
・・・コレが隊長執務室の標準仕様だとしても、2番隊は絶対別の使ってると思うし。
第2、第3のバトル
千本桜vsサル&ヘビ 白哉vs恋次サル&ヘビの千本桜への攻撃で六番隊舎に風穴があき、斬魄刀三人は戦いの場を夜空のもとへ移します。
サルとのバトルの隙にヘビに背後を取られ、二人の息の合った攻撃に千本桜の体は宙を舞い塀に激突!
しかし千本桜も体が止まれば攻守逆転。
すばらしい跳躍で、瞬く間にヘビとのバトルに突入です。
一旦は隊舎内で刀を交えていた白哉と恋次も、戦いやすい戸外へと移動しつつ、相手への攻撃の手を緩めることはありません。
恋次はバトルしながらも、白哉に真意を求めます。
白哉を捉えんと恋次の連続 『赤火砲』(恋次が気道を白哉に使うなんて!)が火を吹きますが、なんなくかわされ、逆に白哉が破道の四を・・・
恋次ピーンチ!と思いきや、
瞬歩で白哉の背後に回りこみ(
恋次カッコイイ!)縛道の四『這縄』で彼の体を縛ろうとします。
所詮、一桁の縛道で捉えられる白哉ではなく、当然の如くこれを切って捨てました。
そして、ここからが私のお気に入りのシーン!
上段から額に向かった恋次の刃を、白哉は右手で 、左手で刀の先を支えて受けます。
この状態で表情を変えることない上司に、恋次は再び問いかけます。
しかし恋次の刹那の言葉も、むなしく空を舞うばかり・・・
そして体勢を整えた二人は、屋根に着地します。
このままカメラ固定で、バトルは千本桜達に切り替わります。
千本桜を狭い隊舎内に誘い込んだサルとヘビは、卍解!!
・・・この辺りのカットバック、いいですねぇ。臨場感がわきます。恋次は、白哉に説明を迫りながらも、刀をひく気配をみせません。
隊舎内ではサル&ヘビが『狒骨大砲』を放ちました。
桁外れの威力の前ではさすがの千本桜も、隊舎もろとも吹き飛ばされたかに見えましたが。
薄れてくる爆煙に浮かび上がったのは、そそり立ついく千の刃!
一瞬の後にその姿を、桜吹雪にも似た幾億の刃に変え、サル&ヘビを襲うのでした。
同じ頃、白哉の指先から青白い閃光がきらめき、恋次を捕らえ、彼の体を吹き飛ばしていきます。
くしくも恋次の体は、ルキアの目の前に落下していくのでした。
本当に見事なバトルシーンでした!今回の戦闘が、斬魄刀異聞篇で一番見ごたえがありました。
カットバックあり、ロング長まわしあり・・・で変化に富んだ演出と、骨太の作画が、贅沢な1本を彩ってくれたと思います。
「BLEACH のファンで良かった!」と心から思えた241話でした。
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