06 | 2017/07 | 08

子どもの拠り所としての図書室 


 ボランティアとして、週1~2回中学の図書館でブックヘルパーを始めて、早いもので1年半が過ぎました。
 
 図書館(図書室)の仕事は、本や書架の整理や蔵書の点検、修理や廃棄処分、新刊リクエストの受付&注文、貸し出し等窓口業務、本の紹介、季節ごとの館内レイアウトなど、まぁ皆さんが想像されるような作業が大半です。
 ただ学校が古いため本棚の痛みも酷く、新規購入の予算もないため、表面の板を剥ぎヤスリで滑らかにしてペンキを塗りなおす・・・という日曜大工的な作業も数ヶ月やりました。
 
 ホコリにまみれたり、本の移動で腰にキたりしたけれど、「図書室が明るくなった」「本が探しやすくなった」「見違えました」と言われたら満足しかありません。
 ほんとに頑張って良かった☆

 ・・・なんて自画自賛はここまで。
 中学でブックヘルパーをして初めて、今の中学生の実態を垣間見る機会もチラホラ。
 それは、自分の子どもが家庭で見せる中学生像とは、かけ離れたことばかりです。

 運動部所属で声が大きくて人懐っこいある男子が、私たちブックヘルパーが作業しているそばで、司書(週3で勤務)に自分の体験を赤裸々に語りだしたときには、マジで固まりましたよ。
 彼女の事を「おんな」呼びする中学生が現実にいたことにもビックリ。

 でも彼は、私たちが力仕事をしていると先回りして持ち上げ運んでくれたり、用紙を束ねていれば「何枚づつ?」と作業に加わってくれる気の利いた子でもありました。
 体育祭や合唱では、先頭に立ってクラスを引っ張っていくムードメーカー。
 ただ、彼が本を読んだり借りたりした記憶はないんです。
 彼にとって図書室は、どういった場所だったんでしょうね(*^^*)

 自分のクラスに足が向かない子どもの行き先といえば、保健室が浮かびます。
 けれどやわらかなベッドもない少々かび臭い図書室にも、子ども達が息をつける空間になり得るんじゃないかと最近思うようになりました。

 少人数学級の子どもが、休み時間のたびに(たまに授業時間も)図書室にやってきます。
 とても本好きで学力優秀な子なんですが、コミュニケーションが苦手でやりたくないことには取り組めない。
 頭がいいから、教師の説得の言葉尻をとらえて反論する。
 でも、本がとても好きな子なんです!

 予鈴が鳴っても本を放さず、多いときは教師三名に引きづられて教室へ戻らされる。
 「明日の昼休みにまた来てね」
 私たちに出来ることは、そんな能天気ともいえる言葉をかける事だけです。
 扉が閉まる瞬間に先生が、「いつもすみません」と頭を下げるのですが、いつも「謝る必要なんてない」と感じます。

 ここは図書館じゃなくて「学校の図書室」。
 子どもによっては、この空間がほっと息をつける場所になっているんじゃないか、ここで気持ちをリセットして午後の授業や友達と向かい合う覚悟ができるんじゃないか。
 そんな事を考えるようになった、ブックヘルパーのおばちゃんなのでした。


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コメント

見張り員様へ

見張り員さん、いつもご訪問&暖かなお言葉がけをありがとうございます。

「自分の子に十分向き合っていた(いる)か」と問われたら「否」と答えるしかない母親ですが、逆に第三者的立場だからこそ出来る係わり方があるように感じています。

いじめが他人事でなかった我が家ですが、最近不登校の問題を抱えていた方と知り合いました。
我が子が問題を抱えていると視野がどうしても狭くなる。
そんな時、毒にも薬にもならない存在が傍にいるというのは、存外いいものかもしれませんね。

サウイフモノニ/ワタシハナリタイ




  • [2015/10/15 14:28]
  • URL |
  • ローガン渡久地
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

Re:子どもの拠り所としての図書室

こんばんは
いろんな、まさに人間模様をご覧になってるのですね。
中学生、子供と大人の中間点で揺れている年代かもしれません。彼女を「おんな」と言ってみたり自分のさまざまを語る…大人はびっくりしてしまいますが事の真偽は別としても彼は人と話したいんでしょうね。
誰かとかかわっていたいのかもしれませんね。
強がってみる彼らの心はほんとはとってもさみしいのかもしれないし…何とも言えませんが人の心の中は見られないだけに、扱いがむつかしいです。人って壊れ物だ、という言葉を読んだことがありますがまさにそうかもしれません。
そんな彼らを間近に見ているローガンさん、あなたのやさしいまなざしが彼らの意恋になっているかもしれませんね^^。

図書室という語の響きに、遠い昔の自分を思い出しています…

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